陶芸と、星占い、タロットカードを、職業にしています。体験をもとにした、心、魂の世界についてのエッセイです。


by fufu6k
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震災 Ⅲ

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 トイレに行きたくなって目が覚めた。浅い眠りだった。
 階下に下りると、リビングの電気がついていた。停電のあと、電気のスイッチを切っておかなかったのだ。時計を見ると、午前6時をまわっていた。
 
 よかった、復旧した、と喜び、飛びつくようにテレビをつけた。   
 画像が現われたとたん、私は口をポカンと開けてしまった。津波に襲われたあとの、想像を絶する海辺の町の光景が映っていた。画面の下に、陸前高田市は、ほぼ壊滅状態、という文字があった。市が……丸ごと…消えた?
 次々に東北地方沿岸の光景が映し出された。
 前夜の映像だろう。石油コンビナートが広範囲にわたって燃えていた。
 昨日の津波の映像も映った。大きな船が、楽々と堤防を越え、車が木の葉のように何十台も流されていく。

 映像の下方に流れるテロップの文章も、驚くべきものだった。菅総理とオバマ大統領が、ホットラインで話をし、アメリカは全面的な支援をすると言っている。その他、各国から、援助の申し出がある。菅総理は今朝、ヘリコプターで福島原子力発電所へ飛んだ。
 ゆうべの防災無線で、福島原発で何か問題が生じたことはわかっていた。菅さんがまっさきに福島へ飛んだということは、きっと深刻な事態になっているのだ。嫌なことになったと思った。

 着替えることも忘れて、パジャマのまま、小一時間もテレビの前にいた。被害の全貌がわかり、愕然とした。
 日本沈没の映画みたい、と、友達とメールで言い合ったことを思い出した。あの映画が現実のものになったような気分だった。

 大地震の翌日、翌々日は、ほとんどテレビを見て過ごした。書かなければならない原稿があったが、仕事が手につかなかった。
 NHKも民放も、すべての放送局が、CMなしでこの大災害について報じていた。何が起きたのか、今、どうなっているのか、このことについて、しっかり見ておかなければならない、どんな映像も、目に焼きつけ、どんな情報も、聞き漏らすことなく、耳に入れようと思った。
 そうしなければならないのだ。繁栄と衰退はあるが、おおむね平和に、現代文明を享受してきた日本人が、大変な岐路にさしかかっているのだという気がした。

 山梨の隣の長野県で、大きな地震が発生したこともあり、この大震災が、他人事とはとても思えなかった。3月12日の、この時点では、福島原発の事故の状態はわからず、災害が経済に与える影響も予測できなかったが、のちに政治家の人々が言ったように、この大震災は国難だと思った。東北と関東のみではなく、日本という国が、たいへんな打撃を受けたのだ。
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by fufu6k | 2011-04-14 16:25