陶芸と、星占い、タロットカードを、職業にしています。体験をもとにした、心、魂の世界についてのエッセイです。


by fufu6k
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震災 Ⅵ

                   占いのホームページ SPACE・和


 大震災から、50日近くたった。
 余震は続いているものの、被災地以外の土地に住む私達は、平常の気持ちを取り戻した。

 放射能汚染の拡大は、たぶんなさそうだ。
 計画停電も中止になった。夏が来れば、電力不足の危機感がまた湧くだろうけれど、今は小康状態だ。
 スーパーマーケットに置いてあった募金箱も、なくなった。募金する人が減ったのかもしれない。

 こんなときに夜遊びして飲み歩くのは申し訳ない、といった自粛の気分も薄れてきた。
 自粛はしないほうがいい、と、私は震災の翌々日ぐらいから思っていた。阪神大震災のときも、自粛はいけないと多くの人々が思い始め、神戸に会社のあるお菓子や靴を、みんなせっせと買った。ただでさえ不景気なときに、地震、津波、原発事故という三重苦の打撃を受け、そのうえ自粛の気分に押し流されたら、私達は東北と共倒れになってしまうと思った。

 テレビコマーシャルが、「頑張れ、ニッポン」とか、「日本は強い国、必ず立ち直る」といった、私達を勇気づける言葉を、流し続けている。芸能人が被災地に炊き出しに行ったり、音楽家がチャリティーコンサートを開いたりしている。飲食店が東北地方の食材を使った料理を出したり、東北地方のアンテナショップが盛況だったりと、みんな、自分に何ができるか真剣に考え、実行している。
 それは、良いことなのだけれど……。

 テレビを見ていると、なにか、微妙なズレが生じているような気がする。うまく言葉にできないが、テレビが盛り上げている雰囲気と、実際に被害を受けている土地の人々の現実、気持ちとは、かけ離れていると思えてしまう。
 私達は、テレビを通じてしか、被災地の現実を知ることができない。けれども、テレビは、勝手に一人歩きをしているように思えてしまう。本当は、こんなものではない。

 壊れた原子力発電所を抱えた日本経済の未来を考えると、どうにも気持ちが暗くなるので、先のことはあまり考えないようにしている。

 なんとか、なるさ。
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by fufu6k | 2011-04-28 00:45