陶芸と、星占い、タロットカードを、職業にしています。体験をもとにした、心、魂の世界についてのエッセイです。


by fufu6k
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フフ

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 天使が現われたのを実感したのは、あとにも先にも、あのときだけだ。
 バリ島から戻った私は、東京の街の煩雑で気ぜわしい渦に呑み込まれ、日常生活に流され、バリ島で味わった、素朴に神を受け入れる気持ちは、どこかへ消し飛んでしまった。これでは、天使が現われる余地はないだろう。
 
 その後、さまざまなことがあり、私は陶芸を志して、山梨に引越しをした。雄大な富士山を目の当たりにし、豊かな自然に触れながら暮らしている。
 
 富士山は霊山と言われるが、たしかに“神の山”なのかもしれない。富士山に登っているとき、不思議な、内面的な、体験をした。その体験を境に、自分がとても変わったと感じている。そのあと、“神”というものを本当に、ありありと、感じた瞬間も訪れた。その瞬間に得たことは、その後のものの考え方を、また変えた。そのことについては、いずれ書こうと思う。

 私はバリ島を訪れた頃よりずっと、あの世的なことについての理解を深め、神の存在を当然のことと思うようになっているのだが、天使はやって来ない。

 別に、天使にこだわっているわけではないのだが、心の奥のどこかで、あのときのように天使に守ってもらいたいと思っているのかもしれない。心細いとき、不安でいっぱいになっているとき、自分を守ってくれるものが、確かにいるのだと信じられたら、どんなにいいだろう。

 で、私は天使を作り出すことにした。むろん、これは一種の心の遊びだ。守ってくれるもの、導いてくれるもの、心を温かくしてくれるもの、私達を見ていてくれる、目に見えないそういう存在は、宇宙のどこかに必ずいるのだから、私が作り出した天使は、まったくの虚構とは言えないだろう。

 とはいえ、私の天使は、バリ島のホテルに現われた本物の天使に比べると、ずっとマンガチックで、メルヘンチックだ。これは、私という人間の子供っぽさと軽さの反映でしょう。馬鹿馬鹿しいと言えば、まったくその通りなので、あんまり真面目に読まないでください。

 私の天使は、小さい。背丈は2~3歳の子供くらい。髪はばさばさで、トウモロコシの穂先のような色をしている。顔はふっくらとしもぶくれで、色が白く、頬は健康的なピンク色。眉は細い三日月が垂れ下がったような感じで、目は小さく、目尻が下がっている。鼻は大きめでやや長く、唇は薄くて、いつも半開きのように見える。服は天使の定番である、白いふわっとしたワンピース。羽根はもちろんあるけれど、向こうが透けて見えるほど薄く、時には羽根がほとんど見えないこともある。

 天使に性はないのだが、私には、この天使はどちらかというと男の子に見える。名前を、フフという。フフのお気に入りの場所は、屋根のてっぺんだ。富士山の方を向き、家の守り神という風情で、フフは屋根の上にふんわりと立っている。
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by fufu6k | 2009-02-22 03:59