陶芸と、星占い、タロットカードを、職業にしています。体験をもとにした、心、魂の世界についてのエッセイです。


by fufu6k
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輪廻 Ⅰ

                      占いのホームページ SPACE・和



 自分の前世についての“発見”を、私は心の奥深くにしまい込み、封印をした。
 この“発見”について、疑いを差しはさむことは、その後一度もなかった。自分が古代エジプトで生きていたことを、私の心は、明確にわかっていたからだ。

 同時に、これを人に話したら、どんな反応が返ってくるかも、充分に推測できた。信じてもらえないし、わかってもらえないだろう。恋人は不安そうな、困ったような顔で私をなだめ、話題をそらそうとするだろう。皆の反応が怖くて、この発見についてしゃべりたいという欲求は、全く湧かなかった。

 一人だけ、霊の話をよくする友人に、思い切って話してみたことがある。彼女は霊感が強く、霊を見たり感じたりするらしいので、私の話を受け入れてくれると思ったのだ。あの世のことに詳しい人の意見を聞いて、確信を得たかった。

 話を聞くと、彼女は何度もうなずき、目を輝かせて、そうよ、あなたはエジプトにいたのよ、と言った。あなたの背後に、エジプト風の髪型をした女の人が見えるわ……と。
 彼女があまりにもたやすく私の話を信じたので、かえって私は疑いを持った。この人は本当に私の話を理解しているのだろうか……。
 
 輪廻転生についての書物を読もうという気は、どういうわけか全く起きなかった。生まれ変わることの意味については、何の興味もなかったからだ。
 自分は古代エジプトにいた。それがわかっただけで充分だった。自分の前世を感じ取っているにもかかわらず、輪廻転生という言葉には、なんとも言えないうさんくささを感じていたので、その種の書物を毛嫌いしていたという事情もある。
 月日は流れ、私はしだいにこのことを考えなくなった。

 前世について、明確な答えを得ることができたのは、それから何年もたってからのことだ。
 私の恋人は、交際範囲が広く、彼を介してのつきあいの中から、私は一人の霊能者に出会った。彼女は、私が出会った当時は、自分の霊能を自覚していなかったが、後に霊と交信をするチャネラーになり、私は彼女がコンタクトをとっている霊的な存在から、さまざまなことを教わるようになる。
 
 そのいきさつは複雑で、いろいろな葛藤もあり、今、詳しく述べるのは控えるが、ともかく、私はその霊的な存在から、輪廻転生の意味と、エジプトでの前世についての情報を、教えられた。

 人は、何度も生まれ変わる。なぜ生まれ変わるのか。

 人間の魂は、もともと不完全なものだからだ。ほころびや歪みやシミがいっぱいある、いびつな魂。それが美しい円形の、澄み切った魂になるために、何度も地上に生を享け、言ってみれば修業をする。人生は、生れ落ちてから息を引き取るまで、勉強の場なのだ。魂の歪みを直し、美しくバランスのとれたものにするのは、とても困難な仕事なので、一回の人生では足りない。輪廻転生の原則とは、こういうものなのだ。

 美しい魂、言い換えれば、美しい心を得るために、生きているはずなのに、人間は逆の方向へ突っ走る。
 人を傷つけ、泣かせる。不幸に陥れ、地獄を味わわせることもある。生きている間に、償いきれない場合が多い。自分の魂、自分の心を、美しくバランスのとれたものにすることが、人間がやりとげなければならない、絶対的な目的なのだから、自分が傷つけた相手に対しては、必ずその償いをしなければならない。
 
 ある人生で、誰かを不幸に陥れたら、次の人生で、その人が幸せになるように努めるのだ。相手の幸せを願い、助けたり支えたりするのは、自分の心をバランスのとれた美しいものにすることなのだから、突きつめれば、すべて自分のためにやっていることだ。
 歪みを直し、相手の傷も自分の傷も癒し、豊かな心を得て、精神的に幸福になるためのしくみが、輪廻転生なのだ。

 理路整然と、その霊的な存在は、輪廻転生について語った。
 輪廻転生について抱いていた、怪しげな暗いイメージ……因果応報、前世で犯した罪が、現世に降りかかり、こんなに苦しむのだ、といったたぐいの……は、完全に払拭された。

 e0172753_2391551.gifスコンと晴れた、どこまでも青い空のように、“人間が生きる”ということが、明るく前向きなことだと思えた。その霊的な存在は、明快に言った。人は、幸せになるために、存在しているのです、と。




 


 
 
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by fufu6k | 2009-03-28 01:00